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泉谷地春ピアノリサイタルシリーズin Yokote


泉谷地春リサイタルシリーズ『愛と孤独』Vol.2 「夜 」in Yokote ~生まれ故郷への恩返し~2023.11.23無事に終えることが出来ました。

ふるさとを離れてもう38年。恩師の先生方や友人たち、知り合いの方々がどの位来てくださるだろう…という不安と期待の入り混じった気持ちで迎えた当日。

開場20分位にスタッフから「ロビーがあふれかえっていて、開場早めませんか?」という連絡が。
後で写真見せてもらったら確かにすごかった…。

よく考えてみると、お部屋やサロン風な場所ではなく、ホールでのリサイタルは初めてだったことにこれを書いている今気が付きました😆

いざ舞台へ!
ありがたいことに、320人程度(だったかな?)入る横手市かまくら館ホールに適度に満遍なくお客様が座られていてとても嬉しい気持ちになりました😊

最初に、昼なのにいきなり「皆さまこんばんは」と大間違いなご挨拶をしてしまい、自分で自分に呆れながらのスタートとなりました😶

用意したプログラムは大好きな作品ばかりなので、その魅力が少しでも伝えられたら、そして身体と心が少しでも緩んでくれたらいいな、という思いでピアノに触れました。

やはり楽器のコンディションは良い方がありがたい!と思い、いつも信頼して調律をお願いしている西尾徹さんに仙台から来ていただいていたので楽器の状態は万全。
東京公演の時には調律を頼まずに演奏したのでそういう意味ではとても苦労したのも事実でした。

ホール客席の一番後方まで届いているかを聞きながら気持ち良くスタートしました。

簡単に作品の解説をしながら弾く、というスタイルで進め、あっという間に休憩に。

休憩中に、お客様から「いつものこのホールのピアノの音ではないけれど、今日はどなたが調律ですか?」とのご質問が来ました、とスタッフがやって来ました。何と耳の良い方でしょう‼︎

 休憩中、楽屋にも戻らずずっと舞台袖で西尾さんとおしゃべりしていたらあっという間に後半スタートに。

前半はドイツ・オーストリア物でしたが、後半はフランス物(ショパンもポーランド生まれだけれどパリで活躍した)を。

ドビュッシー、サティ、ショパンと演奏したけれど、弾きながらつくづくそれぞれの作曲家の世界の違いを感じました。それぞれに素晴らしい世界だけれど、やっぱりショパンは、ことピアノという楽器においてはピカイチだなぁと感じるし、私は不思議とショパンを弾くと身体が開放される感じがあるのです。(これは4スタンスで理由が説明出来るのかもしれない🤔)

私自身が、『あれ?もう終わり?」という感じでプログラムの最後の曲を演奏し終え、アンコールとして「トロイメライ」と「秋田県民歌」を。

県民歌は歌詞が無くても歌えるかなぁ?と不安だったけれど杞憂でした😆
練習して来た?っていうくらい素晴らしい歌声でとても感動しました❣️(動画を載せておくので是非秋田県民の県民歌愛をご覧ください🤭)

実は県民歌をアンコールにしたらいいんじゃない?と提案してくれたのは大学時代からの友人。
そして彼女はサプライズで仙台から来てくれていたのでした!そして、県民歌をアンコールで歌うこともたった1人知っていたので、ちゃっかり楽譜を印刷して持って来ていたとのこと。動画に映っている楽譜見ているのはその彼女です🤭

今回いろいろな方から感想を聞くことが出来ましたが、とても面白い現象として異口同音に聞かれた話として、『座った席の近くの(知らない)人としゃべった』というのがありました。
また、帰る時に急いで帰らなければいけないという人たちが、なぜか周りにいた知らない人たちに「とても素晴らしかった!感動しました、って伝えてください!」などの伝言を残してくださった方々が結構な数いらしたということ。

普通のコンサートであまり見られない現象だなぁ、と思い微笑ましくまたありがたく思います。きっと皆さん、私を応援する気持ちで一体となってくださったのですね🥰

今の私の土台を作ってくださった吹奏楽部の恩師たちや小中学校の担任の先生や担任ではなかった先生たち。そして幼なじみたちや同級生同窓生や部活の先輩や後輩たち。一緒に受験のために秋田市までレッスンに通った先輩。また、地域の広報や新聞、FMやチラシを見て思い切って(!)来てくれる決断をしてくれた方々。親戚や家族、そしてこれらの私の知人たちからのお誘いを受けて足を運んでくださった方々。さらには仙台市や秋田市など遠方からわざわざいらしてくださった方々など250名近くのお客様に見守っていただきとても幸せな経験をさせていただきました。

何より、「現地でのマネージャやるよ!」と言ってくれて全ての広報活動と当日のスタッフの采配、打ち上げと私の美容室手配まで全部引き受けてくれた小中高時代の後輩の塚本慶子さんのおかげで実現することが出来ました。本当にありがとうございます💕

今回はシールを貼っていただくのではなく、アンケート上で気に入った曲に○をつけていただく方法で人気投票を実施しました。
やはり第1位はショパン作曲のアンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズでした✨(全ての場所で第一位を獲得🏆やっぱり傑作なのですね!) 
そして第2位は、ベートーヴェン作曲の月光(全楽章)でした。月光で涙が止まらなかったとのありがたいご感想を多数いただきました。皆さまの様々な大切な思い出と重なった方が多かったようです😌
そして第3位は、ショパン作曲のノクターン作品9-2でした。

いただいたご感想には、「オーケストラを聴いているようでした」「お話を聞いているように聞きました」「死ぬ時に聞きたいと思っていた曲が聞けたのでもう死んでもいいです」←(まだ生きてください!) など本当にあたたかなそして率直なご感想をいただいて感謝の気持ちでいっぱいです。

まだまだ未熟ですが、それでも私の演奏を喜んでくださる方々がいらっしゃることを知り、とても勇気付けられました!

今後聞きたい曲もアンケートで回答いただいているので、可能な限りお応えしていけたらと思います。

思い切って決断し、実践してみたリサイタルツアーは年内はこれで終了です。

おそらく来年はまた別な場所に伺って弾く機会をいただけそうなので、これからもさらに精進して参りたいと思います。

全てのコンサートを企画運営、協力してくれた皆さま、そして聞きにいらしてくださった全てのお客様に心より御礼申し上げます♫