泉谷地春リサイタルシリーズ『愛と孤独』Vol.2 夜 in Yokote

6月に仙台で第１回目を、そして先日東京で第２回目を開催し、今回は「故郷への恩返し」と題して演奏させていただきます。

昨年、私にとってとても大切な方たちが何人もこの世から旅立ちました。父や伯父、そして大学時代の恩師大泉勉先生と秋田時代のピアノの先生です。

もうかなり前に旅立たれた大学時代にお世話になった本間先生には会う度に「お前はリサイタルをしていかなければだめだ。リサイタルをしろ！」と言われ続けていました。それなのに私は実行に移すことなくのらりくらりとしていたのですが、そんなある日病床の本間先生からFAXが届いたのです。もうおそらくこれが最後の連絡になることを知らせる内容でした。

この時に私の中で猛烈な後悔の念が押し寄せて来て心がとても痛んだことを昨日のことのように思い出します。

そして、昨年暮れに急逝された大泉先生の訃報にも再び言葉を失いました。その3ヶ月前に私は重い腰を上げていよいよリサイタルシリーズをスタートさせていたのですが、『もっと自信をもって聞いていただけるようになってからお知らせしよう…』と思ってしまい大泉先生にはお知らせしなかったのです。

『ああ…こんなことならどんなに不完全でもちゃんとお知らせして聞いていただけば良かった…』と心から悔やまれました。

こんな思いはもう二度としたくない、と思い、生まれ育ち高校生まで過ごした秋田の地で、今のありのままの自分を聞いていただこう、と決意しました。

高齢化が著しく進んでいる地なので、もしかしたらクラシックのコンサートなどには足を運んだことが無いという方もたくさんいらっしゃるかもしれないと思い、なるべくたくさんの方たちに聞いていただけたらという思いから皆さまご招待という形とさせていただきます。

小学校から中学、高校、そして大学時代も同じ仙台で過ごした私の後輩の塚本慶子さんが現地での全てのマネージメントを引き受けてくださり、いろいろと力を貸してくれています！

真っ先に打ち上げ会場をおさえてくれたことが私たちの絆の深さを物語っています🍺🤣

懐かしの同級生や同窓生、そしてお世話になった先生方、関わりのあった全ての方々にお知らせが届くことを願っています✨