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Music Salon 17th Concert

Music Salon 17th Concert 無事終演いたしました。「標題音楽」をテーマに掲げた今年、今までとは大きく違う、新たなる可能性を感じさせてくれるコンサートとなりました。

今まで通り、お子さんたちの演奏に加えて今年は、ピアニストとして全国で活躍されている方々やピアノ指導者の方々も素晴らしい演奏を披露してくださいました♫

この方たちは4スタンス理論を基にしたピアノやリポーズレッスンを受けてくださっているピアニストさんたちなのですが、各々別々のタイプと分かっていてアンサンブルではどんなことが起きやすいか、という試みをしてみよう!ということになったのです。

zoom勉強会でのオンライン上の繋がりを、実際に会って2台ピアノをするということはとてもワクワクするものでした。

各々の音楽の感じ方の個性を踏まえつつ、あくまでも演奏する作品が求めている内容をしっかり捉えていく作業は、何ら通常に行われているレッスンと変わりません。が、同じ性格の音楽を奏でるとしても、演奏者側の個性(4スタンスタイプ)がバラバラなので、各人向けのアドバイスの言葉やアプローチはそれぞれ別になります。
ここが本当におもしろいのですが、例えて言うなら、ある山に登るのに、登るルートはバラバラだけど頂上には同時に着くみたいな感じでしょうか。

4スタンスは身体理論だから身体のことしか関係ないと誤解されやすいのですが、何が目標なのか、どんな音楽が求められるのかが見えていないと本当の意味での指導には結び付きにくいのかもしれません。

今回は良い意味でタイプの個性が上手く活かされたアンサンブルになったと思います。

また、卒業生たちが、たくさんのお仲間を連れてきてくれたことがコンサートを一段と華やかなものにしてくれました。
ずっとピアノを習っていたけれどあまりステージで弾く経験は無かったお友達と、このコンサートを目標に、モーツァルトの2台のピアノのためのソナタに1年前から仕事の合間をぬって毎月練習を重ねて発表してくれたり、別な元生徒さんは、何とお琴とのアンサンブルを披露してくれたりと、聞いているみんなにとってもとても貴重な経験となりました。美しいお着物姿は目でも楽しめました😍

そしてここ数年ピアノだけでなくオーボエでの活躍が目覚ましい高校生男子秋山君による演奏も格別でした。1曲は、次の日にサントリーホールのブルーローズで開かれる入賞者コンサートでも披露する予定のボザの作品。これは東京から来てくださったピアニストの小林さんと当日初合わせで聞かせてくれました。
もう1曲は卒業生からのたっての希望で、「ガヴリエルのオーボエ」を秋山君自身の編曲による伴奏で。もうただただ美しく…。なんと素敵な曲なのでしょう。うっとり時間でした🥰

今回は2台ピアノを借りることにしていたので、高校生たちには、ラヴェルの「マ・メール・ロア」の2台ピアノ版にチャレンジしてもらいました。宮城県の3人は11月末に一度合わせてみましたが、皆しっかり弾けていてアンサンブルも一度でバッチリでした!そしてコンサート前日に関西からやってきた生徒さんも加わり最初で最後の合わせをしました。
ちょっと無謀とも思えるこの試みを思いついたのは、おそらくこの4人は皆同じタイプと思われるため、アンサンブルでは苦労しないのではないか、と踏んだからです🤔
一人一人とても良く弾ける子たちなので、初ラヴェルだった子も多かったけれど音色も多彩で素晴らしい演奏を聞かせてくれました♪

最後に私も、せっかく2台あるなら、と、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」2台ピアノ版に大学からの友人と取り組みました。
オリジナルの、2台のピアノとオーケストラ版とも連弾版とも違って、2台ピアノ版は、オリジナルのピアノ部分に加えオーケストラ部分もそれぞれのパートに書かれているため、88鍵の鍵盤を上から下へ、下から上へのアクロバティックな編曲でなかなかスリリングで、取り組み始めた時はこの版を選んだことを少し後悔もしましたが、内容がとても魅力的なので楽しんでいただけたのではないかと思います。
「オーケストラの音に聞こえた」との感想を言ってくださる方が多くて嬉しかったです🤗

ピアノを通じて人と人が結び付き、さらに人生が豊かになってほしい、という願いのもと、発表会ではなく、コンサートとして開催して17回目を迎えました。

多くの方のお力添えでこのように素敵な会となりましたこと、心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました❣️