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8月のサロンコンサートのご感想が届きました!

8月のオンラインによるサロンコンサートを聞いていくださった友人のピアノの先生から以下のようなメッセージをいただきました。

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今月もサロンコンサートを聞かせていただきありがとうございました😊 演奏も素晴らしい中、みなさんの言葉に感心しました。 それぞれに取り組まれている内容や注意点、聞いて欲しいことなど、一曲一曲丁寧に向き合って、表現しようとしているのが素晴らしいです。 また来月も楽しみにしています。 ありがとうございました😊
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毎月楽しみに聞いてくださって、本当にありがたい限りです。

このコメントにあるように、それぞれのコメントの内容に私も感心させられました。
今の自分自身の課題について正面から向き合っている様子がとても良く伝わってきました。

人は誰でも、どの段階だとしても、不完全な自分の姿をさらけ出したくはないものです。
しかし、人は他者がそのままの姿で一生懸命に何かに取り組んでいる様子には心を動かされるものです。
少しずつ次第に確実に上達していく様子は心から感動しますし応援したくなります。

何かが定着するには時間がかかります。ピアノも本当の意味で身につくには、日々淡々と継続し積み重ねていく以外に方法は無いと思います。

何でも手っ取り早く手に入る今の世の中で、そのように自分自身が身につけた能力は直接的でなくとも必ず役に立ちます。

この春、第一志望校に合格した高校生は、以前私が話した勉強方法を今でもずっと実践しているそうです。それが自信につながっていると話してくれました。
特に英語のリスニング力は一朝一夕にはつくものではありませんから、歯磨きをするのと同じように日々淡々と続けられるのが一番だと思います。勉強も同じですが、真の力をつけるには日々のわずかずつの継続がものを言います。
テスト前の一夜漬けは多くの方が経験のあることだと思いますが、それはあくまでも応急処置であって、本質的な学習とは異質なものと言ってよいと思います。

自分自身にしっかりと身につくには時間がかかる、ということもピアノ学習を通じて学ぶことのできる大切なことの一つです。

すぐに出来ることがすごいわけではなく、出来るようになる自分を信じて丁寧に向き合い続けることに意味があります。レッスンで出す課題も毎日取り組めば出来るようになることしか私は出しません。すぐに出来なくても必要以上にがっかりすることもないし、自信を無くす必要もありません。特に小さいお子さんの場合、周りにいる大人たちが「出来ること」だけを評価するのでは無く、向き合い続けている姿をあたたかく見守っていただけると、お子さんたちは安心して等身大の自分自身と向き合えるようになるのだと思います。日に日にほんの僅かずつ進歩している様子を喜びながら見守りつづけていただけたら、振り返った時に『ずいぶん進歩したなぁ』と感慨深い思いがこみあげてくると思います。

昨日のレッスンで、バスティンのピアノパーティーDの一番最後の曲を弾いていたお子さんは、決して進みが早かったわけでは無かったのですが、お家の方がゆるやかに見守ってくださっていたおかげで、自分のペースでじっくりじっくり取り組んできたお子さんです。

パーティーDの最後の曲とは、それまで学んできた全調のメジャー(長調)和音が次々に出てくる作品です。これを和音の名前を歌いながら歌うのですが、時間をかけたことでスムーズに弾けるようになっていました。
そのページに、「マイナー(短調)のわおんにかえてもう一度弾きましょう」という決して簡単なわけではない要求がさりげなく書いてあります。
この本の最初の頃にソルフェージュでやったことはあったけれど、ここ最近はあまりやっていなかったので、「覚えているかなぁ?」と思いながら弾いてみるよう促すと、なんと1回で全和音を正しくマイナーの和音に変えることが出来ました!

素晴らしい成長に感動すら覚えました。それでも本人はいたってケロリとしています。
本当に力がつく、とはこういうことなのだと思います。

最近、お一人お一人の成長を感じることが多く、とても嬉しく思います。それでも、取り組んでほしいことは常に山のようにあります。

これからも少しずつであっても確実に力をつけていく様子を見守っていきたいと思います♪