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力がついてきていることを実感!

リストの『愛の夢』を 1週間でしっかり譜読みしてきた高校生のHちゃん。
ある語学講座でご一緒していたお母様から相談を受けてレッスンを始めたのが小学 1年生の夏。
当時憧れだったお姉さんが弾いていて、いつか自分も弾けるようになりたいと願っていたそうです。
まさにその憧れのお姉さんは、今年春に結婚式を挙げ、披露宴では純白のウエディングドレスを身にまとい、見事に素敵な『愛の夢』を聞かせてくれました😍

その姿を見て、生徒さんたちが『愛の夢』を弾けるくらいにまで育ってくれたらいいな、と思ったばかりでした!

また、別な高校生の生徒さんは、初めて出された課題であるショパンのエチュードを、内容をよく理解して美しく弾いてきました。
比較的取り組みやすいと思うのでその曲から入ることが多いのですが、まだ全くレッスンしていないのに、音色や世界観が表現出来ていた生徒さんは初めてかもしれません。

一つ一つの課題に丁寧に向き合ってきていることで、生徒さんの中に確実にいろいろなことが積み重なっているのだなぁ、と感慨深い思いです。
この生徒さんも、次の課題を提案したところ、「やったぁ!いいんですか?」と嬉しそうでした。

憧れの曲が弾ける力がつくまでは、いつの日かその曲が弾けるようになることを夢見ながら目の前の課題にしっかり取り組む、という姿勢が昔は当然だったけれど、いつの頃からか、そういう積み重ねが無いのに(特にコンクールの場で)上っ面だけ難曲に取り組む人だらけになってきていてモヤモヤした思いでおりましたが、この生徒さんたちを見ていて、正統的な勉強はやはり強いし確かだなぁ、と感じました。